ああ、皆にも挨拶をしてこないと。[皆――特にオットーには、また心配をかけてしまうだろうか。彼だって昔より成長した。泣いてしまうような事は無い筈だけれど。――また村を出る。今度は兵士としてではなく、旅人として。見知った顔に挨拶をしてまわる男の顔は、どこまでも、幸せそうだった**]