なんで!?
え? え?
なんであんたがここに……って、
ああああああもしかして、攻めてきた海賊って!
まさか!!!
わあ、会えるなんて思ってなかった!
あ、っていうことは、そっちはドロシー!
マーティンは元気かい?
今ここに来てるのか!?
[状況も一瞬忘れ、血の気のないその顔に宿るのは、ぱっと灯った灯りのような明るい笑顔。
会いたいと思っていた、自分の残り時間では叶わないと思っていたそのひとたちに会えるとは、
一体なんという奇跡だろう。
ドロシーへと視線を向け、俺だよ俺! と自身を指さす。
自分が船を降りたのは八年前のこと、彼女と共に船にいたのはほんの二年ほどのことだったろうか。
もしかしたら、覚えてはいないかもしれないけれど、後輩が出来たようでうれしくて、何かと話しかけにいったものだから、自分はよく覚えている。>>0:113
――エレンと仲良くしている姿も、覚えていた。
けれども、ふ、と。
その顔に、状況に対する認識が戻ってくる。]