人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


山岳の民 ヴェルザンディ

 ……とりあえず、そこ。
 そろそろ、新しい芽が出るはずのとこだから。
 不用意に踏んづけるな!

[直後にびし、と指差したのは、とある騎士の足元付近]

 その薬草、中々伸びないやつなんだから!
 人の領域に踏み込むっていうなら、そういうとこ、ちゃんと気を付けろよな!

[ある意味ズレた突っ込みを入れるのと、頭上で甲高い音が鳴るのはほぼ同時。
どうやら、同行している鳥使いが、里に急を知らせたらしい。
戻って、と呼びかける声に、むう、とむくれて見せた後]

 ……言ったからね。
 里から姿が『見えた』ら、どうなっても知らないよ!

[もう一度そう繰り返して、身を翻す。
濃紅の紐で括った髪がふわりと揺れた。*]

(132) 2015/03/11(Wed) 00:13:33

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