― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』甲板 ―
いや、ぼんず、って……。
[現役の先達たちには、今でもそう呼ばれる事はあるけれど。
滅多にないから、呼び方につい突っ込みが先に出た]
っと、失礼しました。
いや、先ほどの烏賊討伐の手際の良さに、ちょっとお話伺いたいな、と。
……具体的には、どーやってあんな動きをやってのけたのか、とか。
[精霊術の併用、とは読んでいるものの。
飛行の術は制御が面倒、という相方の愚痴を聞いていたから、軽々空を飛んでいた様子にちょっとだけ原理が気になってしまうのだった。*]