[わりとあからさまな行動に出てみたが、>>97 怒られるかと思えばそんなことはなかった。 差し出された手には笑顔で応える。 言葉を交わしていなくても名前を憶えてくれていたのだから、 律儀な人だなあ、とずれた方向にポジティブなアルビンだった。 相変わらず、ここまで運んだことは、 彼の中ではなかったことになっているようだが。 実際大したことはしていないし、 認めてもらうのも骨が折れそうだったので、 それ以上の追及はしなかった。 なんとなく、貴族と話をしているかのよう。]