― 回想・パン屋 ―
[安心しろと言うようにヤコブに肩を叩かれ>>34、良い年して、とオットーに茶化され>>38、困ったように笑った。]
苦手なんだよね…いまだに。
[昔はよく、暗いところが怖いの一人が嫌だのめそめそしていた。
流石にこの年になってそんな事言うのは恥ずかしいけれど、怖いものは怖い。
エルナだって何だか暗い顔をしているし>>57。その顔をちらっと見て、ますます不安になる。
ヨアヒムにとって、エルナは大人の男、と言う感覚があった。年齢が上なのもあるが、職人と言う感じに憧れがあったのかもしれない。
だから、そんなエルナが暗い顔をしているのはなんだか落ち着かなかった。]