― 少し前・帝国前進拠点・天幕にて ―[謎のコイン。仮定通信機。ヴィンセントに教わったスイッチを眺め。ぶつかった拍子に押されることがないよう、固定する方法を考えていた] 詳しく調べるのは、後だな。 …………。[ふと。……何かを言ってみようと思った。この向こうに彼がいるのか、いないのか。わからないが。何を言おう。……彼にはわかりそうで、他の人には意味のない。意味のある言葉。――……しばらく考え込んで、スイッチを押し、口を開く]