[若者が地名を口にするが、やはり記憶にない。彼の肩を叩いた手をそのまま置いて、少し考える。] そうだな。 そうしてもらえると助かる。[暖かい場所に案内してくれると言うなら、有難く受けよう。それにもう一つ、彼には聞きたいことがある。] ところで、その板はなんだ? 先ほどのは、見事な動きだったな。[彼が足から外した板を見る視線は、わくわく、という擬音がついていそうなものだった。]