[赤髪の花精は、今も図書館に通う。
今はその場所は無人で、誰が置いたか雪色の花の鉢植えだけがある>>97。
そのうち代わりの管理者が、この場に座ることになるのだろうか]
わたしの本、読んでもらえなくなっちゃいましたね。
[いつか図書館に並ぶような本を書きたいという願い。
今なら誰の目を通さずとも可能ではあるのだけれど、願いの本質はそこにはなかった]
――いえ、もしかしたら読める、のでしょうか?
[ある時から置かれている、銀のブックマーカー>>105を見て呟く。
何らかの手段で街の様子を見られるなら、方法はあるのかもしれない]