まぁ、流石は精霊節ですわねぇ。
[賑やかな門前町を見ながら微笑む少女は、レオのものに意匠の似た青藤色のワンピースに身を包み、胸にはオパールのネックレスを付けている。
足には滅紫色のショートブーツとアンクレット。
指には相棒と揃いの藍晶石の指輪が嵌っていた。]
やはりお祭りというものは何処も似た雰囲気を持っているものなのですわね。
レオが楽しんで下さっているなら良かったですわ。
[彼女と過ごしていられるのも後少しかと思うと、枝と根で別れた以上の寂しさが少女の胸を襲うが、少女はぐっとその感情の揺れを堪えた。]