―304号室前― 何があっ………えっ![人の集まる惨劇の部屋の前へとやって来た途端、声を上げる。赤く腫れた目を擦り、瞬く。一瞬、そこに集まる人々が分からなかった。体型や髪型等外見的特徴で大体見分けはついている筈なのに、その一瞬だけ、みんな同じに見えて、不安げに周囲を見回す。] ……。 ローゼンハイムさんが人狼に。 そう、胸に"ナイフ"が……。[人の集まりの後ろで状況を確認するように、周囲の声を拾う。無意識に右手を握る手に力が入る。]