[暫く複雑な表情を浮かべてその場に留まり、運ばれていくカシムの姿を見送る。まだその場にオズワルドの姿はあっただろうか。いてもいなくても、男は自分のイドを遣わして彼に伝言を送る。回りくどい真似をするのは、今が誰を信用してよいか分からないから。『いつでもいい。二人で話がしたい』と。*]