―幼少期の記憶―
[>>53大好きな庭園を気に入って貰えたのは子供心に嬉しかった。
いずれ自分も騎竜を育て、後の世にその花を遺したい。
それを見て誰かがこうして喜んでくれたなら、幸せだろうと思った。
愛称呼びについては快く了承し。]
はい、ぜひ!
ヤコブさまのおうちではくだものがとれるのですね。
わがやには かじゅえんはないので、おうかがいするのがとってもたのしみです。
[そうして別れ際、誘い文句については花咲くような笑顔で応じた。
それは作法よりも砕けた応えである事から、心よりのものだと感じられるだろうか。
彼らが帰るのを見えなくなるまで見送った少女は、引き合わせてくれた父に心より感謝した。]