― 平原 ―[突き下ろした一刺しは、違わず若者の胸を突く。穿ち、貫く感触は、これまで何度となく手に感じたもの] ……兄?[紡がれたのは、伝言。>>121恐らくは今後も交差する事はないであろう者へと願う言葉に、男はしばし、沈黙し] ……わかった。 その言霊、必ず届ける。[返し、紡いだのは小さな宣言。どうすればいいかは、後から考えればいい、と置いておいて]