――ん…。な…っ?![土より感じた気配に気を取られていた所為か、接近する存在に気付くのは遅れ。>>116不意に聞こえてきたクリフの声に顔を上げる。]クリフ様…![彼のすぐ脇の低木より獣と思しき足が凪ぐのが見えて、女は咄嗟に其方に駆けた。>>120金行の収束する気配。咄嗟に作り出された岩は一撃で割られてしまう。クリフが妖魔と距離を取るには十分ではあったが。>>125>>129硬質な音。レトの一撃が鱗に阻まれ、彼が反撃を喰らうのを横目に収めつつも、駆ける足を止めずに]