― 帝国拠点調理場裏のわんこ ― ――くぅーーん…[ノトカーの殺気が鎮まれば。隠密わんこはカレルの影から覗かせていた顔を、もう少しだけ出して。小さく鳴いて首を傾げながら見上げた。庇ってくれたことを理解しているのか、それとも他に何か理由があるのか。わんこは他の餌付けしてくれた雑兵たちより、カレルに懐いたそぶりを見せるだろう]