― 『神魔の領域』・森の中 ― おや、ここは君の所有地だったかな。看板でもないと迷い子が増えてしまうよ。[咎める守護者のような言葉に、からかいの滲んだ声色を乗せる。指に結局とまってくれなかった枯葉の蝶に、少し残念そうに肩を竦めて、素直に姿をだしたものの姿を見るために振り返る。特に出で立ちに特徴はない旅装に布が巻かれた長柄の棒をもつ修練者は、声の主>>115を見とめて、目を細める]