― 出撃前・ペンホールズ団長室 ―
そうか……。
君に寝顔を見られてしまっていたか。
苦労をかけたね。感謝するよ。
[もしもその通りに動き回っていたとしたら、この嫌疑をかけることそのものが彼女にとっての酷い侮辱なのだが――
時折瞼を閉じれば聞こえる片割れの冷静な意見よりも、彼女が多くの言葉を重ねるほど、心のどこかが冷えてゆく]
[呪いを解くのは、普通に神殿の高位の神官様がやってくれました、でも、魔女の先生が解いてくれました、でも合点がいくところなのに、どうして具体的に知ろうと求めるのか――解けてよかったで終わらない君がとても疑わしい困った]