― 龍峡の村・宿屋 ― シエル?[不意に、仔竜がぴぃ、と鳴いた。何事か、と思うのと、扉が盛大に開く>>128のとはほぼ同時] …………ああ、はい。 風龍峡調査隊の受付は、こちらで間違いないです。[賑やかな声>>129にやや気圧されつつ、条件反射のように口にする。その背後でふわり、と金糸雀色の光が揺らめいた。同時に零れた『うわー、なんかすごいのきた』という鏡の精霊の呟きは、例によって一部には聞き取れるもの。*]