人狼物語−薔薇の下国

525 ルー・ガルー戦記 11 〜カーマルグ半島帰属戦〜


ゼファー軍 将軍 バルタザール

― ゼファー軍野営地・朝 ―

[ 昨夜の宴を途中で抜け出た男は、今朝も普段と変わらぬ鉄面皮を晒している。

抜けたタイミングが、丁度カナンが恩赦を言い渡し始めた頃だったから、二人の不仲を疑う者達には、納得の動きだった事だろう。

実情が斥候部隊への褒賞の酒を調達するためだったとは、カナン以外は知らない筈だ。 ]

斥候の情報によれば、敵軍には、この地に居住していた農民等も混ざっているとのことだ。

フェリクス殿の言う通り、元々の住人であるからには、彼らは、この地に関して誰よりも詳しい。
王国軍が、余程の間抜けでなければ、その知識は利用してくるだろうが、付け焼き刃の訓練で、王国軍本体との完璧な連携を取るのは困難だろう。

[ カナンの求めに応じて、意見を述べる声も常の通り淡々として抑揚のないものだ。 ]

(131) 2019/11/01(Fri) 01:19:58

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