― 回想・砦到着直後 ―
[ディーンの受容の言を受けて、漸く心底から緊張を解く。
6年という時間の隔たりなど感じさせぬ仕草に微笑み、
伸ばされた手を借りて地に付いた膝を上げた。]
ああ、もう?
流石軽妙、機敏なカークだね。
マーティンさんもチャールズさんも変わらないんだな。良かった。
ヤンチャをしてドヤされたり諭されたりした頃の印象がまだ残っていて、枯れた姿なんてこれっぽっち想像もしていなかったけど。
………と。
[チャールズとマーティンに行き遇えば、
深い礼を取り、独立解放軍加盟の運びを改めて告げる。
彼らは古株も古株、ディーク側近として解放軍に於いて重要な立場で力を揮う存在であるはずで、自然、背筋も伸びよう。]