[ 大路を歩き出した彼の黒衣は北方神将の身分を示す。つまりは、先に天上宮に馳せ参じた玄武神の眷属にして直属の配下、ということなのだが、この青年は、他の神将に比べると格段に若いうえに、今ひとつ、神将としての威厳には欠けると言わざるをえない ][ とはいえ、見た目は当てにならぬのが神の眷属の常でもあるが ]