cenușă în cenușă, praf de praf ――――…
[短剣に思い切り、込められるだけの風精霊の加護を。
風が込められて圧力の増した短剣を片手に、老人の大振りと打ち合わせ、一気に解放する。
大剣に罅でも入れられれば上等、圧力に負けて柄から手が離れれば良し、最悪でも短剣とは思えない反動に、老人がよろめくだろう。
その隙を縫って村の中へ走り、適当な民家に身を隠す。
真正面から戦って勝てないだろう相手を見極めるのは、生き残るのに大事な事だ。
力とはすなわち、生き残る為にあるのだから。*]