― ?年後 ―[その少年は“天の御使い”の声が聞こえる者として、名を馳せていた。教会で叙聖を受けて“審判者”に。話は出ていたものの、少年は頑として首を縦に振ろうとはしなかった。それでも身よりのなかったその少年は、風花の村の教会に預けられることになった。]