[息を吐き顔を上げ、聖将を見た柘榴石の瞳には激情の名残火がいくらかちらついていたが、彼を支える娘に視線が移れば、それも消える。] ああ、サラ。無事でよかった。 君になにかあったのではないかと心配していたよ。[襲撃者に寄り添っている現状には触れず、ただ、安堵だけを伝える。]