[暖炉に薪を入れる。火をつける。鈍く火が薪に着く。部屋の空気が温まり始め。テーブルに敷かれていたクロスを落とした。血の跡を隠すように。乾いた血は、白いクロスに赤黒い染みを作った。] ……そう、だよな。[隠そうとしたところで、無駄だ。隠すことなど出来やしないのだ。それは、己の罪なのだから。]