[大鎌と斧槍、まともに打ち合えばこちらの方が脆い。
まして、こちらは防具などは一切まとわず、当たれば一撃で砕けるであろうことは、誰の目にも明らかだろう]
……おっと!
[それならばどうすればいいか。
結論は単純、当たらなければいい。
身軽さを生かし、重い一撃をかわしながら探るのは、確実な一撃を撃ち込む隙。
だが、あちらもこの場に立つ事を請われた者、中々それを与えてはくれず]
……は。
魅せてくれる、な!
[上がる声は楽し気な──天性の戦士故のもの。
それでも、長く打ち合えばこちらが不利になるのはわかるから。
繰り出された突きの閃をすれすれのところでかわしつつ、くるりと身を翻し。
それと共に、大鎌を高く高く差し上げて]