― サクソー川/橋の南側 ―
やーれやれ、親父に連れられてった戦場でも、ここまでってのは見た事ねーや。
[火炎瓶に投石、更には自力の渡河やら橋かけやら。
軍学校の教本にはなかったな、なんて、思考が横道にそれる]
……でも、ま。
嫌いじゃねぇわ、こういうの。
使えるものは全部使って、全力でぶち抜こうとする……いっそ、かっこいいって、言っちまえるわ。
受けるとなると、大迷惑だけど。
[口調は冗談めかしているが、紡ぐ言葉は本音。
己が志を通すため、何としても進むという意思。
感じるそれは、心地良くさえあるが]