─ 戦場 ─[話をしたいと言っても、本当のことは今でも話すべきではないと思っている。けれど。自分を偽り頑なに拒絶するだけは、ただの逃げと気付いたから。今の自分の言葉で、彼女と話せたら。そう思っていたところで、ようやくその音>>117に気付いた]っ、しまっ…[周囲の警戒を怠っていたと気付き、相手の姿を確認しようと顔を上げれば目に入ったのは鮮やかな緋色で。呆然と、その姿を見つめ]…ユーディットさま。[その背にいるだろう人の名を、小さく紡いだ**]