─ 平原南/次発隊side ─
[互いの陣営に見守られるかのように対峙する二人が交わす言葉までは届かぬ距離。
けれど、確かに何言かを交わしている様子への困惑に、進軍の足は一度止まった。
それを再度動かせという催促のような響き、>>110指笛の音は徐々に薄桃、橙へと代わる空の下高く奏でられて]
『…っ、隊列、進め!』
[一早く我に返った隊長の号令が、1000の軍勢にも染み渡る。
盾兵を先頭、そのすぐ後方から歩兵が続き、弓兵を挟んで殿にまた歩兵が続く。
整った隊列の合流は、>>111既に戦闘を経て尚気迫衰えぬ先行隊のそれに更なる戦意を与えられるか**]