[パメラは、笑顔だった>>129。
あの絵を見たことは、気付かれてはいないのだろうか。
内心で安心しながらも、あれを見た後では、その笑顔に空恐ろしさすら感じてしまう。
パメラが淹れてくれたジャスミンティーを受け取り、一口。
すっと鼻を抜ける香りに、少し心が落ち着く。
けれど。
未だ粟立ったままの肌が、ドクドクと鳴る心臓が、
そして何より、脳裏に焼き付いた赤が
ペーターの見たものが幻ではないと告げていた。
俄かに震える指を隠しながら、ペーターは恐る恐る問うた。]
あのさ…沢山絵があるけど、パメラお姉ちゃんは…青が好き、なの?