[疑問符を浮かべる相手に視線を下げる。これは口からでてしまった、と気づいて。]えっと、その…う。[言葉が、紡げなかった。コミュ充の人が、羨ましい。そんなどうしようもないことを思いつつ。相手から上着の持ち主が聞ければ、ありがとう、と一言返し。最後に、一つだけ。]何か、辛いことあったら、誰か、頼るといい…。[声をかけたきっかけ。後ろ姿が、暗かったことを思い出して。それだけを去りゆく背中に言えば、自分も歩いて行った。]*