――――…… ふぅ…。[地に墜ちた翼もつ妖のものに背を向け、零す吐息は、深く、長い。ふ、と、膝をつきかけたところに感じられたのは、木気の高まり。花の香りがここまで届いたように思えて、咄嗟、高まる木気へと、ふらりと一歩を踏み出す。水生木、その言葉が示すように、撒かれた種子は水気を吸って花を咲かせ、―――花は種子を生み、流れは巡る。>>112その、円の向こう側、晴れた霧の先を、朱雀神が照らせば、>>119霧を生み出していたであろうものの正体が、見えた>>120]