― 現在、図書館 ―
[ディーターがしゃがめばお互いの距離が縮む。>>85
この角度で見るディータの顔にクララは覚えがあった。ただ、それが何時だったかは思い出せず、
「大人しくしてくれないか。」と言われてクララははっきりと確信を得た。
「自分で確かめて」、その台詞の問われてもクララは何も答えない。>>89
今までもシグナルはあった筈だ。目の真のディーターがクララの目が見えない事に気が付いても可笑しくはない。
即ち、無言が答えになっていただろうから。]
……そう、殺すのね。
ふふ、だったら、わたしも今度は大人しくせず、人狼が居たらあがいてみようかしら。
私がどうなっても構わないけど、……守るためならね。
[そう言って、笑った。]