[放ったらかしにしなかったのは、カヤは己が拾ったモノであると認識していたから。赤子から少女に成長したカヤは刷り込みを受けた雛のように道化師に懐いた。彼女が見せる無邪気な笑顔は周囲を明るくする。それもあってか、カヤは配下の者達を始め、他の魔族達にも受け入れられていった]よく出来ましたねぇ。[初めて術を繰った時>>85や、新たな術を覚えた時はそんな風に褒めたこともある。けれど道化師は、所詮はヒトの真似事、と割り切っていた。カヤを育てたのは魔王のために力を揮わせるため]