―客室の並ぶ廊下―
[彼の案内を聞きながら豪華ですねぇと感心したりしていたから、目的地には思うより早く着いた。
スピード落とした彼に合わせ、ゆっくりとした足取りになり]
…広くて迷子になりそう…。
[扉のプレートを確認しつつ。人の部屋に迷い込みそうなどとは割と真顔で。
スマートフォン、と聞けば自分のは確かそれ道案内あると良いなぁと]
ゆっくり、後で色々弄ってみるよ…っと。あったあった。
ありがとう助かった。僕一人じゃたどり着けなかったかも知れない。
[何も無いけどと鞄のポケット探り、チョコレート一枚。
おやつにでも、とのお礼代わり。そして部屋を開けようとして]
ねぇ?君のそのちょっとエキゾチックな服は、自分のなの?
[会った時から気になっていたらしく、上に来ている羽織について問いかけた]