― たぶんそう遠くない未来の話 ―
今回はずいぶん、派手にやったよねー。
[途方に暮れる倉庫の持ち主の傍で感嘆めいた声を漏らす者がいた。>>122
彼女は透けている。それはもう向こう側の景色が見えるくらい]
何故かって? それはね―――…、
犯人が幽霊だったからさ!
[どこの迷探偵だ!とのツッコミを受けかねないこの言葉が真実だとは、
誰も、夢にも、思うまい]
でも、そろそろ大変になってきたよ。
わざわざ村から見に来るのが。
図書館の壁にも描いてくれない? ねえ。
[透ける彼女の姿はついに周囲に同化するかのごとく消える。
寸前に、くすり、という笑い声ひとつ残して**]