人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


聖将軍 ソマリ

 おや、探しても、やはり見つからなかったか。
 ……口先ばかりで、鼻もちならない自信過剰な男は。

[唇を歪め、喘息と共に笑気が細く零れた。
彼女の瞳から、透明な液体が零れ、月の雫めく。

淡い光を放つようにすら見えて、ああ、と知らずに声が漏れる。]

 世間知らずのお嬢さんを誑かすには丁度いい、と、
 評価して欲しいな。

[乾いた笑いは、お互いに終末を知っている。
胸を幾ら掻き毟っても、その魂は遠すぎる。

彼女をバルコニーの縁に追い詰め、三歩前で足を止めた。]

(129) 2014/02/24(Mon) 21:26:30

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