私が──…[言いさした唇に、人差し指が触れる。今はまだ力蓄える時だと諭されて、睫毛伏せて引き下がる。「わたくしが行こう。お前はここで見ておいで。」そう言った大天使は、天の子が抱いた小さな鬱屈に気が付いてか僅かに響きを変えて愛し子を呼ばう。ここの守りを任せると、一軍を託した大天使の言葉に喜びつつも背筋を伸ばし、はいと答えた。]