人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


天の子 マレンマ


   私が──…


[言いさした唇に、人差し指が触れる。
今はまだ力蓄える時だと諭されて、睫毛伏せて引き下がる。

「わたくしが行こう。お前はここで見ておいで。」
そう言った大天使は、天の子が抱いた小さな鬱屈に気が付いてか
僅かに響きを変えて愛し子を呼ばう。

ここの守りを任せると、
一軍を託した大天使の言葉に喜びつつも背筋を伸ばし、
はいと答えた。]

(129) 2017/11/11(Sat) 18:02:57

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