―エピローグ・夢の終わり、その先へ―[少女が異界から呼ばれた御魂達が元の世界に帰還出来るのだと気付いたのはその翌日の事。彼らは元の世界に戻るのが普通で、フラクシヌスに残るのを選択した方が珍しいのだと。そうして一度戻ればきっともう二度と会えないのだと。じわじわと別れの時が近い事を認識するにつれて胸が痛くなり、目の奥が熱くなって涙を堪えた。けれど堪え切れず、その日の少女の目は少し赤かったかもしれない。]