[数年前、一度だけこの船内で脱走した時>>3:213>>3:216家出少女だとでも思われたのか、声を掛けてくれた、そびえるように大きく見えた警備員>>81.今となっては、優しい人なのではないか>>3:216と思えるけれど、あの時は、まるで森の小路でクマさんに出くわした少女のように、恐怖におびえて泣きながら逃げだした>>81彼がその時の少女が自分だと気づいてくれながらも>>84、何か事情があるのかと察して触れないでいてくれたとは、まだ知る由もないまま。]