人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


シェーンバルト王国王子 カレル

[レトを見送ったところへ、エルフの軍団長が挨拶に来る。
彼らは、ローランドとの義理を果たしたことを告げ、古竜の死に追悼の意を表した。

そして、本来なら今すぐ戻るところだが、竜への手向けに、この戦場の死者をエルフの流儀で弔おうと申し出る。

カレルがその方法を問うと、エルフの軍団長は袋から一握りの砂を取り出し、兵士の亡骸に撒くとエルフの言葉で呪文を唱えた。
すると、地面に草が生え、見る間に柔らかな苔が亡骸を覆い、小さな若木が伸びて来る。


 「死者を大地に還し、浄化する。
  竜もあの姿のまま、緑為す山になるだろう」


森になるならば、竜もゆっくりと眠れるだろうと、カレルは頷く。]

(129) 2014/09/20(Sat) 23:33:29

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