― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』甲板 ― 『お見事でしたわぁ……あの大物を鎮めてしまうなんて……これなら、『澱み』の本体相手でも大丈夫そうですわねぇ』[ふわり、『ヴィルベルヴィント』の甲板に舞い降りるなり出迎えたのは水霊のどこかのんびりした声] ……実力を認めてもらえたのはありがたいんだが、あんなものが出るなら出るって、先に言ってくれん……?[その響きに何となく脱力しつつ訴えるものの、水霊はどこ吹く風、と言わんばかりにころころと笑うのみ]