[ 新たな衣装を披露した際
彼が口にした『人生が変わる』という言葉>>116
彼の言うそれが何を示すのか
自分には、心の奥底までは見通せないけれど。
己は、といえばここに捕らわれから
随分と、変化したように思う。
白以外の装束を選んだこともそう
誰に決められたわけでもないけれど
天にいた頃の自分は白ばかりを纏っていた
それが好きだったかといえばまた違う
白は穢れない色であり
保つことが難しいその色を
神への証のように思っていた。
耳朶が拾い上げた声には
曖昧な微笑みを返して]