……これで、貸し借り無し、だ。[前に言われた言葉を返し、彼女を地面に下ろす。ところで、ユーリエは酸欠でも起こしたのだろうか───とパクパク動く口を見ている間、傷を負った自分の胸を無意識に手で押さえていた。]*