カストルと
ポルックスだ。
[双子星は、生死をともにしてまで一緒に連れ沿いたいと云う。
快速強化型のカストルと、隔壁を増やし砲撃耐久力を上げたポルックス。
対をなすそれは、父の珠玉のような自慢の作品だったのだ。
その星の名前を呟くウェルシュの表情は、こんな状況にも関わらず、少しだけ懐かしむように小さく微笑んだ。]
ということは、あちらには……
アンディーヴさんが居るということじゃないかな。
[領主の秘蔵の船を、領主を差し置いて他が乗るということはあまり考えられない。
ウェルシュは、そんな風にタクマに言ってみたが、>>88 双眼鏡を持つ彼は既に答えを知っているのだろう。
――――どうやら、当たりのようだ。]