―東方・森林―[手練れであれば、相手の姿が蟻に見える程に離れていても、過たずに当てる事の出来る術。女は未熟な身の為に範囲は絞り切れず、少しばかり木気に干渉してしまう。これ程の木気の中、直ぐに散じていくだろうが。術を施した女はクリフに後方を任せて乾へと向かい、妖魔が木から落ちるのを目に捉える。間合いまで踏み込めば右手に持った武器に左手を添えてぶぅん、と頭上で振り回し。]やあぁっ![裂帛の気合と共に、妖魔の頭部を強かに打ち据えた。]