……そう、ですね。 祈るしかできない……それは、否定しません。[そこは否定すべくもないから、静かにこう返した。オットーの内にある苛立ち、所以の掴めぬそれにどう対すればいいのかわからないから。自然、表情も情けないものになってしまう。そんな、困ったような表情は少年の頃とほとんど変わらぬもの] ……他に……自分を赦せる術がありませんでしたからね。[ぽつりと零れた極小の呟きは届いたか。足元で同居猫がにぃ、と鳴いて尾を揺らす]