―回想:レストランに行く前の廊下―
ああやっぱり!マーティンだわ!!
久しぶりね。
へへん、どう?大人になったでしょう?
[眩しい笑顔で自分の名前が呼ばれたことに>>61、こちらも頬を緩めてそう返した。
5年前まで同じ船に乗っていたのだが、そのときのは20歳になるかならないかというガキンチョで。
越に両手を当てて、胸を張り、大げさにどやぁ……って顔をしたら、マーティンはどんな顔をしただろう。
子供に泣かれる現場を目撃した>>58 のは一度や二度ではなかったが、そのたびに肩を落とす様が気になって、声を掛けたのがきっかけだっただろうか。
外見とは裏腹に、優しく繊細な内面。
みるみる懐いてしまったのは、仕方がない事だろう。
自分が捻くれていると自覚していたからこそ、まっすぐなものに惹かれたのかもしれない。]
シレネは元気?
[小鳥がもう居ないのだと知らないなら>>61、そう聞いてしまうだろう。
知っていたならば、シレネとっても可愛かったわよね……と思い出話。]