嗚、いたか。良かった。[ジムゾンが赴任してきた頃には、温泉での療養のお陰で左足の怪我も大分回復していた。なので教会に人手が必要な場合は、遠慮なく頼るようにと最初から告げてある。左の手の平を厚い雲がかかる空に向けて、安堵したように白い息を吐き出した。陽が陰った分、今日は外気温が低い。]大した用件じゃないんだ。どうやら近々本格的に天気が崩れそうなんでな。その前に薪が十分あるか、聞いて回っているところだ。教会は大丈夫か?[笑みを見せるジムゾンへ笑い返しながら、単刀直入に尋ねた。]